「いわた首都圏交流会」で見えてきた磐田の魅力と可能性。気づかされた十人十色の「いいわたし」

※本記事は、2025年5月23日に開催された「いわた首都圏交流会」の様子をリポートしています。

「磐田」でつながる、熱気あふれる空間

2025年5月23日の夕刻、東京・日本橋のOFF TOKYOに、一つの共通点を持つ30人が集まりました。

その共通点とは「磐田市」。

シビレ株式会社が運営する「人を起点に、地域と東京をつなぐ」をコンセプトとした会場・OFF TOKYOで、第4回目となる「いわた首都圏交流会」がはじまろうとしていました。

定員満員御礼となったこの日、静岡県磐田市にゆかりのある人々が一堂に会し、新たなコミュニティづくりに向けた熱気あふれる交流が繰り広げられることになります。

参加者の熱気

離れているからこそ見えてくるもの

草地博昭市長による磐田市の概要紹介で幕を開けた交流会。

続いて参加者たちは少人数のグループに分かれ、一つのテーマについて語り合いました。

それは「離れてわかる磐田の良さ」。

そこで浮かび上がったのは、地元に根付く伝統的な祭りの記憶、小学5・6年生を対象としたジュビロ磐田の一斉観戦といったスポーツのまちならではの文化でした。

参加者たちの口からは、広々とした芝生が広がる公園の風景、海や山に囲まれた心身をリラックスさせるスポットの思い出が次々と語られました。そして何より印象的だったのは、多くの人が口にした「人との距離の近さ」という言葉でした。

草地市長のプレゼン

「磐田らしさ」が育む「私らしさ」

議論はさらに深まりました。「磐田市の良さから実現できそうな私らしさ、私らしい暮らし」をテーマに語り合うと、参加者からは心に響く声が次々と聞かれました。

幼少期からスポーツや自然体験が豊富な環境が、子どもたちの遊びや学び、親子の関わりを豊かにしているという実感。「ジュビロ磐田」や「ヤマハ発動機」といった地元の誇りが、子どもたちの夢や憧れを育む土台になっているという気づき。

採れたて食材の美味しさや、公園にサッカーゴールがあるといった「サッカーのまち」ならではの日常風景への愛おしさ。

サッカーにとどまらない新しい挑戦も受け入れ、背中を押してくれる人たちがいるからこそ、頑張る自分がいるという実感。

都会での生活と、帰省時に触れる自然や人の温かさが、自分らしいバランスをつくり出しているという発見。

行動力のある人が多く、困ったら手を差し伸べてくれる人に刺激を受ける自分がいるという実感。

そして、農業体験など多様な体験ができる魅力的でシンプルな暮らしへの憧れ。

初対面とは思えない熱気

限られた時間の中で、参加者たちは「磐田」について考え、想い、語り合いました。驚くべきことに、各グループは初対面とは思えないほどの盛り上がりを見せていました。

ファシリテーターの声がかき消されるほどの活気に包まれた会場で、磐田という共通の記憶が人々を結びつけていく瞬間を目撃することができました。

交流会の最後、草地博昭市長は感慨深げに語りました。

「自分も気づかなかった磐田の魅力をこの場で改めて感じた」「磐田にゆかりのある皆さんとのつながりを通じて、新たな気づきや力、ネットワークとともに、ここから日本の新しい地域モデルを創造していきたい」。

交流会の熱気は懇親会へと引き継がれ、参加者たちは夜遅くまで語らいの時間を楽しみました。

一つの地域を愛する人たちが集まったとき、そこにはどんな化学反応が生まれるのか。この夜、OFF TOKYOの会場でその答えの一端を垣間見ることができました。

「故郷の声が響く場所で見つけた、地域のつながる力」

磐田市に移住してまだ5か月の私にとって、今回の交流会は特別な意味を持つ体験となりました。

会場で目の当たりにしたのは、磐田市出身者の皆さんの圧倒的な地元愛でした。

本当に楽しそうに、そして驚くほど大きな声で(笑)故郷への想いを語る姿に、完全に圧倒されてしまいました。

その光景は、私自身が首都圏で暮らしていた頃のことを思い出させました。同郷の人と偶然出会ったときの、あの何とも言えない嬉しさ。今回の交流会では、磐田市という『共通の話題』が、異なるバックグラウンドを持つ人々を自然につないでいく瞬間を目撃しました。

現在そこに暮らしていなくても、地元でなくても、『関係性がある地域』があれば、それだけで人と人の間に橋が架かる。交流会への参加には少し勇気が必要だと思っていましたが、『共通の話題』があれば、その一歩を踏み出すハードルがぐっと下がることを実感しました。

懇親会では、磐田市のキャベツ農家・株式会社パシオスさんの天竜餃子も振る舞われ、ニンニク不使用なのに驚くほど食べ応えがあり大好評でした。地域の味が、さらに会話を弾ませていました。

今回イベントを開催したOFF TOKYOは、『東京にいながら”まだ見ぬ地域”と出会う場所』をコンセプトに活動しています。「興味があるだけで、特別な関わりはない」と思っている方も、その「興味」こそが十分にその地域との『共通の話題』になります。

一歩を踏み出せば、きっと地域について熱く語ってくれる人、一緒に興味を深めることができる人と出会えるはず。OFF TOKYOを通して、あなたの”まだ見ぬ地域”との出会いが待っているかもしれません。

磐田市での新しい暮らしを始めた私にとって、この交流会は地域のつながる力を肌で感じる貴重な体験となりました。故郷を愛する人たちの熱い想いに触れ、改めて地域というものの持つ温かさと力強さを実感した一日でした。

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