【浪江町周遊ツアーレポート】ものづくりと町の「過去・現在・未来」を巡る2日間

令和8年9月20日(日)〜21日(月・祝)、「OFF TOKYO FIELD TRIP|浪江町【第2回】ものづくりと町の「過去・現在・未来」を巡る2日間」を開催いたしました。

今回のテーマは、浪江が誇る伝統工芸「大堀相馬焼」を中心としたものづくりと、町の歩みを巡る旅。台風の影響が心配されるあいにくのお天気の中でのスタートとなりましたが、参加者の皆様とスタッフが一緒に温かい雰囲気を創り出し、浪江町の今と移住についての学びと対話に満ちた深い2日間となりました。

1日目|伝統工芸「大堀相馬焼」とものづくりの想いに触れる

東京から特急ひたちに揺られて浪江駅に到着した参加者の皆様をお迎えし、まずは昼食からツアーがスタート。

昼食のひとときを活用し、今回のツアーのメインテーマとなる「大堀相馬焼」について、「浪江町 移住・定住相談窓口」のメンバーと、このツアーを共に支えてくれた「地域おこし協力隊」のメンバーからご紹介させていただきました。

今回のツアーにご参加いただいた方のうち、初めて浪江町に訪れた方はおよそ半数程度。何度か浪江町に訪れたことがあるという方も、陶吉郎窯への訪問は初めてとのこと。浪江町民にとって「暮らしの風景」として語られる大堀相馬焼の魅力に触れ、これから訪れる窯元での時間に胸を躍らせている様子が伺えました。

昼食後はバスに乗り込み、陶吉郎窯を訪ねる前にまずは町内周遊へ出発。 新しく生まれ変わろうとする浪江駅西側地区(F-REI立地予定地)や、かつての町並みが残る室原地区を巡り、途中で立ち寄った「陶芸の杜おおぼり」では大堀相馬焼が生まれ育った地域全体の歴史と空気感を肌で感じていただきました。移動中の車内では、各地区での買い物事情や移動手段など「暮らしのリアル」を紹介し、地域への理解や解像度が深まっていきました。

 大堀地区周遊と陶吉郎窯・近藤学さんを訪問

昼食後は大堀地区へと移動し、大堀相馬焼 陶吉郎窯の近藤学さんを訪ねました。

近藤学さん。手に持つのは二重構造が特徴の大堀相馬焼の断面

近藤さんは、東日本大震災および原発事故による避難を余儀なくされ、長らくいわき市を拠点で作陶を続けられてきました。その後、大堀地区へといち早く戻り、ギャラリーを併設した陶吉郎窯を再建。現在は、移住して門を叩いた若き後継者たちを育てながら、この地だからこそ生み出せる新しい作品や伝統の技法に挑み続けています。

震災と原子力災害によって人口がゼロになった地域で生業(なりわい)を立てることの厳しさと、それを乗り越えて大堀の地で再び歴史を紡ぐための凄まじい覚悟に、参加者は真剣に耳を傾けていました。

また、近藤さんから直接解説をいただきながら、実際に作品に触れる貴重な時間もいただきました。それぞれの作品が芸術的であると同時に、使いやすさや手触りなど「日々の生活に寄り添う形」に仕上がっていることを知り、職人の確かな手仕事と想いに触れる贅沢なひとときとなりました。

湯呑みや茶碗、花瓶まで。作品の種類の多さと形の緻密さに参加者は驚いた様子。

町内をぐるりと巡り、「常磐もの」を囲む夕食交流会へ

陶吉郎窯を後にしてからは周遊ツアーを再開し、苅野地区や、地域住民の心の拠り所である八坂神社を擁する樋渡・牛渡地区を車窓から巡りました。

 宿泊先である「いこいの村なみえ」に到着後は、地元の和太鼓グループ「太鼓浪音(なみおと)」による迫力の演舞を鑑賞。

夕食交流会ではこの地域で水揚げされる極上の「常磐もの」を味わいながら、今日1日巡った大堀相馬焼や町の風景についての感想、そして各自が抱く「これからの生き方や移住への想い」を語り合い、参加者同士やスタッフとの絆がぐっと深まる温かい夜となりました。

「常磐もの」のお刺身は絶品

浪江町を訪れたきっかけ、感じたことを熱気ある言葉でシェアし合いました。

 2日目|浪江の「過去・現在・未来」の時間に溶け込む

 震災遺構 浪江町立請戸小学校へ

2日目の朝、最初に向かったのは震災遺構である「震災遺構 浪江町立請戸小学校」。

児童・教職員全員が奇跡的に避難を果たした校舎に残り続ける津波の痕跡を目の当たりにし、地域が歩んできた歴史と震災の教訓に、参加者は静かに思いを馳せました。

浪江町 地域おこし協力隊による説明で理解を深める参加者

変化し進化する浪江駅前とまちづくりを巡る

請戸小学校を後にしたバスは、南産業団地や大平山霊園を抜け、浪江町のいまを感じるスポットを周遊しました。

日々刻々と姿を変え、新しく進化を続ける「浪江駅前周辺」の開発の様子をジオラマやパネルを見ながら学び、過去の記憶を胸に刻みつつ、未来に向けて力強く動き出す町の「いま」を立体的に知る時間となりました。

新しい「浪江駅前」を表現したジオラマを見ながら説明。これからの浪江町にワクワクする様子が感じられました。

初發神社での先輩町民との生活座談会

地域の人々が集う初發神社の集会所へと移動し昼食を囲み、「浪江町 移住・定住相談窓口」より、住まいや仕事に関する各種移住支援制度についてご説明しました。

 中でも、移住を検討しに訪れた際に町内の宿泊施設をお得に利用できる「お試し宿泊制度」については「次はこれを利用して浪江にまた来たい!」という声も多く、再訪やその先の関わり方に向けた具体的なイメージが膨らむきっかけとなりました。

制度説明の後は、行政区長会の会長や地域団体の代表、初發神社の禰宜をはじめとする先輩町民の皆様をお迎えし、生活座談会を開催。 パンフレットや制度の説明だけでは分からない「日々のリアルな暮らし」について、先輩町民の1日のスケジュールを例に挙げながら紐解いていきました。

買い物や病院へのアクセスといった生活上の疑問から、地域での温かい人間関係まで、先輩町民の皆様の言葉一つひとつに参加者は熱心に耳を傾け、自然と会話が弾むひとときとなりました。

普段顔を合わせる町民同士でも知らない「1日のスケジュール」を共有。

町民なら誰もが知る「行政区町会 会長」の1日の過ごし方を伺うことで地域の方が集まるコミュニティスペースがあることを知った。

町を知り、人に出会い、ものづくりと暮らしを体感した2日間

2日間の濃密な行程を終え、最初は「まずは浪江町を見てみたい」という気持ちで参加された皆様の表情には、素敵な変化が見られました。

単なる観光地巡りにとどまらず、大堀相馬焼の窯元が語るものづくりや生業への情熱に触れ、先輩町民の温かい暮らしのリアルを知り、町の歩んできた歴史とこれからの未来を巡る。そのひとつひとつの体験を通して、「二拠点生活から始めてみたい」「自分の事業にチャレンジしたい」といった、具体的な未来のイメージが描き出された2日間になりました。

また浪江町でお会いしましょう!

参加者の声

「大堀相馬焼について窯元の近藤学さんから直接お話を伺えたことや、請戸小学校の見学が特に印象に残りました。医療や交通など生活面についても知り、リアルな暮らしを考える良い機会になりました。」(30代・女性)

 

「大人数ではなくこのくらいの規模感だったからこそ、深い交流ができて良かったです。雨の中でしたが浪江の良さを体感でき、新しく変わっていく街並みがとても気になりました。」(40代・男性)

 

「地元の方の体験談や日々の生活について直接お話を聞けたことがとても良かったです。請戸小学校の見学も含め、浪江の歩みと暮らしのリアルを実感することができました。」(50代・女性)

 

 次は、あなたも浪江町の人々に会いに来ませんか?

浪江町の本当の魅力は、新しく整う施設や風景だけではありません。

伝統文化や手仕事を未来へ繋ぐ人、新しい仕事や暮らしをつくる人、そして訪れた人を「よく来たね」と温かく迎えてくれる地域の人々。今回のツアーでも、訪れた先々でたくさんの素敵な出会いがありました。

浪江町が少し気になっている方、移住を考えている方も、まずは一度、浪江町を訪れてみませんか?

実際に町を歩き、そこで暮らす人と話をすることで、画面越しには見えてこなかった“あなたのための浪江”に出会えるかもしれません。

第1回ツアーレポートはこちらから

次回ツアー開催決定!【第3回】浪江町の「食」から考える、これからの商い ~地域に根ざす暮らしと仕事の未来~

「地域と繋がりながら仕事をしたい」「移住や二拠点生活に興味がある」という方に向けて、次回ツアーの開催が決定いたしました!今回は「食」をひとつの入口に、浪江町で生まれている商いや暮らしに触れる2日間です。

日程: 2026年11月21日(土)〜 11月22日(日)[1泊2日]

定員: 15名(参加費無料 / 要事前申込・10月30日締切)

主なハイライト:

1日目: 請戸小学校見学・中心市街地周遊 / 移住して開業したシェフ・無藤哲弥さんのお店「ジョワイストロ ナミエ」での夕食・意見交換

2日目: 地元酒蔵「鈴木酒造」企業訪問 / 浪江町で長く受け継がれてきた伝統のお祭り「十日市」見学 / 初發神社での先輩住民との交流会

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 移住・定住相談窓口のWebサイトがリニューアルオープン!

令和8年10月1日、浪江町 移住・定住相談窓口のWebサイト(なみえの窓口)がリニューアルいたしました!

新しくなった「なみえの窓口」では、最新の町内イベント情報や「お試し宿泊制度」などの各種移住支援策、仕事や住まいに関するリアルな暮らしの情報を日々更新・発信しております。
浪江町での暮らしや関わりに興味を持たれた方は、ぜひ新しいWebサイトをチェックしてみてくださいね。

リニューアルしたWebサイトはこちらから  

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