「ローカルディレクターのひとりごと」は、実際に地域での生活を通して感じたことや出会い、取材のこぼれ話などを綴ります――。
OFF TOKYOローカルディレクターの安江成美です。
夏空の下、大久保グラウンドで行われた委嘱式
2026年8月13日、ジュビロ磐田の練習場である大久保グラウンドで、「静岡いわたPR大使」の委嘱式が行われ、見学させていただきました。
今回、PR大使に就任したのは、磐田市出身で、ジュビロ磐田のキャプテンを務める藤原健介選手です。
夏空が広がるグラウンドで、和やかな雰囲気のなか行われた委嘱式。

2026/27シーズンからチームのキャプテンを任されている藤原選手は、磐田市で生まれ育ち、ジュビロ磐田のアカデミーで成長してきた選手です。
藤原選手は、「このまちのPR大使を務められることをとても光栄に思います」という言葉と共に、サッカーを通じて磐田市の魅力を多くの人に伝え、プレーやさまざまな活動を通じて地域の人たちに夢と感動を届けていきたいという思いを語っていました。
このまちで育った人が、今度は自分の言葉で磐田を伝えていく。その姿が印象に残りました。
子どもの頃に触れたまちを、今度は自分が伝える
委嘱式で藤原選手が話していたのが、子どもたちがジュビロ磐田やサッカーに触れる機会について。
「磐田市では、小学生一斉観戦をはじめ、子どもたちがジュビロ磐田やサッカーに触れる機会が多くあります」
その言葉を聞きながら、以前の「ひとりごと」で書いた、小学生一斉観戦の話を思い出しました。

磐田市では、2011年から小学生がジュビロ磐田のホームゲームを観戦する取り組みが続いています。私自身、磐田に暮らし始めてから初めて知った取り組みでした。
磐田で育った一人の少年が、サッカー選手になり、今ではチームのキャプテンを務め、さらにまちのPR大使として磐田の魅力を伝える立場になっている。
そう考えると、なんだかすごいなと思います。
子どもの頃にまちから受け取っていたものを、今度は自分が誰かに届ける側になる。そんな姿にも見えました。
「磐田を語る人」は、それぞれ違う
今回の委嘱式をきっかけに、「静岡いわたPR大使」についてもあらためて見てみました。
現在は、スポーツや芸能、文化、産業など、さまざまな分野で活躍する方々がPR大使を務めています。
生まれ育った場所として磐田を知る人。
仕事やスポーツを通じて、磐田と長く関わってきた人。
磐田で暮らすなかで、このまちを大切な場所だと感じている人。
それぞれの背景を見ていると、「地域」との関わり方にはいろんな形があるのだなと気づきました。
だからこそ、そこから語られる磐田の姿も、一つではないのかもしれません。

いろんな角度から、まちを見てみる
生まれ育った人だからこそ語れること。
外から関わった人だからこそ気づけること。
スポーツや仕事、文化など、それぞれの分野を通して見えるまちの姿もあります。
「静岡いわたPR大使」という制度を切り口に、そんな一人ひとりの視点から磐田を見てみるのも面白そうです。
今回の委嘱式で印象に残ったのは、藤原選手がPR大使になったということだけではありませんでした。
磐田で育った選手が、今度はこのまちを語る人になる。

そして、さまざまな場所から磐田と関わる人たちが、それぞれの言葉でこのまちを伝えていく。
そんなふうに、まちと人とのつながりが続いていくのも、なんだかいいなと思った夏の日でした。
(2026/8/13 取材)