「ローカルディレクターのひとりごと」は、OFF TOKYOローカルディレクターが実際に地域での生活を通して感じたことや出会い、取材のこぼれ話などを綴ります――
OFF TOKYOローカルディレクター、北側です。
人生初サーフィンを体験してからはや2ヶ月。ちょっと車を走らせた先にある砂丘や海が、どんどん身近な存在になってきているのを感じます。
鳥取にきてから「そーなんだ!」の連続の日々を送っていますが、今回も鳥取の意外な一面を発見したので、お届けします。
鳥取砂丘って、実は市民が草を抜いて維持してるって知ってましたか?
鳥取砂丘、実は放っておくと草原になってしまうらしいのです。

本来の砂丘の姿を取り戻すため、現在はボランティア活動で一斉除草を行い、近年砂地面積の割合を取り戻してきているそう。学校行事などで除草活動をすることもあるらしい。
それを聞いて、参加したらなんとなく鳥取市民として認められる気がすると思った私。
ちょっぴりよこしまなワクワクを胸に、7月某日、鳥取砂丘の一斉除草ボランティアに参加してきました。

18時ごろ、真夏の砂丘にぞろぞろと人が集まってきました。
この日の最高気温は34℃。暑いけど、この時期にやることに意味があるそうです。草の花芽が出る5月末から10月頭頃に抜くことで、その場所では再び生えにくくなるのだとか。
除草手段は、素手。大きな機械を使わず、人の手で草を刈るのは、砂丘の生態系を守るためだそうです。

この日は馬の背の日陰になる場所での作業でした。暑さ対策万全でいきましたが、今回はそこまで暑さを感じずに作業ができました。砂地なので案外スルスル草が抜けて、ちょっと楽しい。
一本、また一本と抜いているうちに、だんだん無心に。ハッと気づくと、自分の周りに砂地が戻ってきていて、それもまた嬉しい。
あっという間に1時間が経過。始まる前は「この一帯、全部は無理だろうな〜」と思っていましたが、終わってみると、綺麗に全体が砂地に戻っていました。
作業した場所は、夏が終わるとオアシスと呼ばれ、水がたまるところ。次に友人を砂丘に連れてきた時には、「ここの草は私が抜いた」と自慢すると思う。

終わり際、スタッフの方に聞いたところ、昨年の参加者は年間4,000人を超えており、除草した重さはおよそ6.7トンと、想像をはるかに超える規模感に驚きました。
今年は自分も、そのうち一人になって、砂丘を見る側から守る側に。除草作業を通して、自分も鳥取市民の仲間入りができたかも、と実感した日でした。

帰り際、振り返ると夕陽が沈む鳥取砂丘の絶景に「来年もまた参加したい」と思いました。
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