鳥取砂丘のつづき。—— #01|『青谷に来て迷ったら、ここへ』地域の入口になる人、齋藤さん

鳥取を代表する景勝地である鳥取砂丘。そんな砂丘を有する鳥取市には、砂丘以外にも魅力が溢れている。少し足を伸ばして、地元の人と話したり、そこでの暮らしをのぞいてみたら、じわじわ分かってくる奥深い魅力。
「鳥取砂丘のつづき。」は鳥取砂丘をきっかけに、また会いたい人や、戻りたい場所に出会うシリーズ。

 

 

鳥取砂丘から車で30分ほど走ると見える、川沿いにある赤い瓦屋根のお家。
「いらっしゃい!」と玄関で出迎えてくれたのは、青谷町で宿と食堂を営む、齋藤さん。

転勤をきっかけに大阪から鳥取へ移住してきた。

 

民泊「月読庵」とスパイス食堂「杜家」、他にも、シーカヤックや源流ワークショップのガイドとして、季節ごとに鳥取の自然と食を届けている。幅広く事業をしているからこそ、齋藤さんは訪れた人ごとに合う鳥取の過ごし方を一緒につくってくれる。

 

スパイス食堂杜家で、その日だけの食事

スパイス食堂杜家には、メニューはない。

「食材を見ながら、その時その時の状態でメニューを決める。店主自身も何が出てくるかわからないという、かなりスリリングな形でやってます笑」

予約が入ると、まず素材探しから始まる。野菜、魚、その日手に入る一番いいもの。鳥取は四季折々、食材のバリエーションが豊かだからこそできるやり方だ。

 

『何して過ごす?』から一緒に考える宿

月読庵は、家主同居型のお宿。

「初めて鳥取に来て、どう過ごしていいかわからない方に。どう過ごしたら今の時期一番楽しいか、今の自分にフィットするかというところを、私がコンシェルジュとなって、お客さんと言葉を交わしながら滞在の体験を一緒に作り上げていくというのが、この宿の一番の魅力だと思っています」

 

その時期の旬の食材、海の状態、今日の天気ならどこへ行くべきか。「その日」「そのとき」そして「その人」によって一番楽しめるものって違う。ガイドブックには書いていないことを、齋藤さんは直接教えてくれる。それは、会いに来た人だけが手に入れられるものだ。

宿や飲食業のほかにも、さまざまな自然体験のガイドをしている齋藤さん。

夏は海でシーカヤックのガイド、山で源流ワークショップを行う。源流ワークショップとは、「装備を担いで峰を越え、沢で釣りをしてキャンプをする」というような、源流の近くで過ごしてみるプログラムだ。

 

「泊まりに来てそのまま源流ワークショップを体験される方もいらっしゃいます。関東からのリピーターのお客さんで、年に4回ほど来られて、毎回4〜5日間滞在される方がいて、シーズンには必ず1泊2日の源流ワークショップを入れてくれるんですよ」

その時々で違う体験になるからこそ、リピーターのお客さんにも嬉しい。

 

泊まりでなくてもいい、迷ったら齋藤さんに聞く

お宿でゆっくり過ごすもよし。外に出て自然を味わうよし。自分だけの過ごし方を齋藤さんは提案してくれる。

「泊まりでなくてもいいですよ。青谷に来て迷ったら、とりあえず月読庵を目指して来ていただいて、どこ行ったらいいって聞いてもらえれば」

砂丘まで来たなら、もう少し足を伸ばして、齋藤さんに会いに行ってみてほしい。

一度会えば、次に鳥取へ来たとき『また齋藤さんのところへ』と思える。季節が変われば、食も海も山も変わる。鳥取砂丘をきっかけに始まった旅が、誰かに会いに来る旅へ変わっていく。

 

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