静岡県磐田市出身で県内を拠点に活動するシンガーソングライター、大輝さん。
路上ライブやSNSを中心に、音楽活動をしている。

「元々人前に出るのが好きというわけではないんです。でも、歌っているときは何か違うというか」
普段は本心を言えない。自分をさらけ出すのが難しい性格。
でも、歌ならそれができるという。
今回は大輝さんがなぜ音楽活動を始め、今も歌い続けているのか。
これまでの歩みと、歌に込めている想いを聞きました。
人前で歌ってみたかった
音楽活動を始めたきっかけは、シンプルに歌が好きだったから。
学生時代は友達とカラオケに何回も行っていたという。
歌が上手くなりたくて、YouTubeでミックスボイスの出し方やビブラートの方法を調べて練習した。
地元で就職をして、働きながら思ったこと。
「人前で歌を歌ってみたいな」
そこでカラオケ大会というものがあることを知り、出場してみた。
「当時は、自分の歌がどれくらい通用するのかな?とか、歌が上手い人はどれくらいのレベルなのかというのが気になって出てみました」
その経験を経て、今度は路上ライブやSNSを通して歌の発信を始めた。
音源を使って始めた路上ライブも、今はギターでの弾き語りスタイルで行っている。

転機となったのは、歌手・優里さんのYouTube「優里ちゃんねる【公式】」の下克上企画への出演。
「反響は大きかったですね。SNSのフォロワーも伸びて、全国的に知ってもらえるきっかけになりました」
初めて行く場所でも「優里ちゃんねるで見ました」という人が来てくれる。影響は大きかった。
音楽が自分をさらけ出せる場所
「歌詞を書くときは自分の思っていることを言葉に綴りますが、普段の生活であまり自分の本心をしっかり伝えられなかったり、我慢しちゃったりする部分があるんです」
自分の気持ちを整理してしっかり伝えきることは難しい。
でも、音楽にすると、普段言えないことでも言葉にできる。言いたいことを音と言葉で整理して、自分の好きな歌にして届けられる。
「ライブで歌っている時は、自分を全てさらけ出せているみたいな感覚があります」
元々人前に出るのが好きなタイプではない。自分をさらけ出すのが難しい性格。
でも、歌ならそれができる。それが歌を続けている理由。
「学生時代から歌は好きだけど、音楽活動をするなんて全く思っていなかったです。でも、路上ライブを始めていろんな出会いもあって、今すごく楽しいですね」
地元を拠点に活動する理由
地元である磐田を中心に、静岡県を拠点に音楽活動を続けている理由を尋ねると、すこし悩みながら教えてくれた。
「明確に理由があるわけではないんですが、今の環境、音楽活動にしっかり打ち込めているんですよね」
楽器メーカーの企業が地域に根づいていることもあり、音楽活動をしてきたからこその出会いもあった。
そんな仲間たちと、一緒に楽曲制作をしたり、ライブでバンドを組んだりすることが実現している。
2025年12月初のワンマンライブを開催
「東京、名古屋、大阪にも行きやすいので、いろんな場所での活動もできます」
“今ここで音楽活動をする”、それが、大輝さんの選択だ。
歌で自分を表現する「いいわたし」
磐田市が掲げる『いいわたし』というメッセージ。
そこには『わたし』が磐田市とのつながりで人生をもっと良いものに、充実させて欲しいという意味が込められている。
「学生時代は音楽活動をするなんて全く思っていなかった」という大輝さん。
カラオケ好きの学生が、路上ライブを始め、いろんな出会いを経て、今では自分の曲を作り想いを届けている。
音楽が、自分をさらけ出せる唯一の場所になった。それは、自分らしい生き方を見つけたということ。

普段は言えない想いを、歌で届ける。
その姿は、自分らしく生きる「いいわたし」を体現していた。
(2026/3/1 取材)
2025年12月初のワンマンライブを開催